育毛剤、使うのをやめたらどうなる?
プロペシアやミノキシジル、そして、各メーカーから販売されている育毛剤を利用して、無事に育毛を実感出来たとします。そこで気になるのが「育毛剤の使用をやめるとどうなるのか」ということです。
また髪の毛が抜けてしまうのではないか、髪が薄くなるのではないか、など不安の声をよく耳にします。ここでは育毛剤の使用をやめたときについて考えてみたいと思います。
育毛剤は対症療法
まず大前提として「育毛剤は対症療法」に分類されるものだということを覚えておきましょう。つまり、症状が現われているので、その症状を抑える、あるいは改善するために使っているものだということです。
例えば、血行促進効果のある育毛剤を使用したとしましょう。育毛剤を利用することによって血管が拡張され、髪の毛の生成と深い関係のある毛乳頭、毛母細胞にたっぷりの栄養を送り込むことで育毛効果が高まります。
もしも育毛剤の使用を中止した、とするとこれまでのような血行促進効果が得られなくなるため、髪の毛への栄養供給が減ってしまい、その結果育毛効果がストップする、さらには髪の毛の成長が滞ってしまうことが予想されます。
また男性ホルモンが原因である「男性型脱毛症:AGA」の場合は、男性ホルモンの活動が落ち着くまでは基本的にずっとプロペシアをはじめとした男性ホルモンを抑制するタイプの育毛剤を服用し続けなくてはなりません。
原因を根本から取り除く育毛剤以外は使い続けなくてはいけない
例えば、頭皮に炎症があって、それが原因で薄毛や抜け毛が起こっているのなら炎症の治療で改善されるでしょう。しかし、残念ながらほとんどの方はそうではありません。
これらのことから、薄毛や抜け毛の原因を根本的に取り除くタイプの育毛剤以外はずっと使い続けなくてはならないことになります。これは、たとえ医薬品でも同じことです。
実際に、医薬品のプロペシアであっても、育毛が実感出来た後も飲み続けることが前提となっています。
ランニングコストを考えよう
育毛剤に効果があったとしても、維持し続けられるものを探していく必要が出てくると考えられます。年間で考えると、かなりのコストになってしまうので、極力ランニングコストの良いものを選択できるようにしたいものです。
育毛は「続けられる事」が最重要。予算は計画的に用意しましょう
値段が高い育毛剤ほど効果がある、とは限りませんが、日本で育毛効果があると言われているプロペシアやリアップはどうしても値段が高く感じられます。ある程度育毛効果が実感できるまではこれらを使用し、そのあとのメンテナンス、維持のためにランニングコストがあまりかからない医薬部外品タイプの育毛剤を選ぶ、というのもひとつの方法です。
結論!現状維持するなら育毛剤はやめない方が良い
以上お伝えしてきた通り、育毛は持続する事が重要です。
育毛剤を使って脱け毛が減ったり、新しい髪が増えてきたりするのはとてもうれしいことですが、使用をやめて逆戻りなんて事になったらその分大きなガッカリを味わうハメになってしまうかもしれません。
「髪も生えたし、育毛剤ももう卒業か」と考えている方、育毛剤をやめてしまうとまた元の状態に戻ったり、それ以上にひどくなる可能性がある事を覚えておいて下さい。
まとめ
育毛剤をやめたら元の薄毛に戻る可能性が大きいと言うのには理由があります。育毛剤は一時的に薄毛や抜け毛をストップさせているだけ。育毛剤を使って薄毛や抜け毛が改善しても、それは育毛剤の成分によって一時的に進行を食い止めながら髪が元気になるような栄養が浸透しているからです。
特に、医薬品であるミノキシジルやフィナステリドといった成分を使用している場合はこの傾向が強い
ミノキシジルなどは薄毛ホルモンとも呼ばれているジヒドロテストステロンの生成を抑制する働きをしているため、使用をやめてしまうとジヒドロテストステロンがまた増え始めて元の薄毛に戻ってしまいます。
市販の育毛剤は頭皮環境を正常にして毛周期を整える側面が強いため、この状態を維持できれば育毛剤をやめても元通りにならないかもしれませんが、育毛剤なしで維持するのは難しいでのす。