頭髪用育毛剤は眉毛にも使える?
眉毛を抜きすぎた、剃りすぎたなどの理由で、育毛剤を使いたいと思ったことはありませんか?
中には、アンダーヘアの脱毛に失敗して不格好になってしまったから、早めに生やしたい…という方もいるかもしれません。
結論から言うと、頭髪用の育毛剤は眉毛や陰毛、脇毛、すね毛など、頭髪以外には利用できません。
眉毛専用の育毛剤が発売されているので、そちらを利用するようにしましょう。
「洗面所に置いてあるお父さんのリアップ、こっそり眉毛に使おう」なんて企んでいる方は、今すぐやめましょう!
眉毛を生やすなら眉毛専用の育毛剤を使おう
頭髪を生やすのは女性ホルモン、眉毛を生やすのは男性ホルモン
眉毛に頭髪用の育毛剤を使ってはいけない理由のひとつに、頭髪が生えるメカニズムが関係します。
頭髪は、男女関係なく「女性ホルモン」のはたらきで毛が生えるのに対し、それ以外の毛は「男性ホルモン」のはたらきで生えることがわかっています。
つまり、女性ホルモンに作用して毛を生やす育毛剤を、男性ホルモンに作用して生えてくる眉毛に使用してしまうと、逆に眉毛が生えなくなったり、抜けてしまったりする可能性があるのです。
髪の毛も眉毛もスネ毛も同じ毛だろう!と思いきや、こんな理由があったんですね。
まつ毛、ひげ、腕毛、すね毛、アンダーヘアなど、頭髪以外の部分には絶対使用しないようにしましょう。
逆に眉毛用を頭髪用に使うのもNG
頭髪用育毛剤を眉毛に使うのがダメなように、眉毛用育毛剤を頭髪に使うのもNGです。
理由は同じく、頭に男性ホルモンを促進する薬剤を塗ってしまうとハゲてしまう可能性があるからです。
眉毛用と書いてあるものであれば、ほかの部位にも使えることが多いようです。
必ず添付の説明書をよく読んでから利用しましょう。
頭髪用育毛剤を眉毛に使ってはいけない理由は他にもあった
液状だから眉毛に留まらない
頭髪用育毛剤は、頭皮全体に行き渡らせるために液状タイプ、ジェルタイプのものが主流です。
そのため、眉毛に塗ったところで眉毛部分だけに留まらず、他の部位にも影響してしまう可能性があります。
また、眉と目は大変近い位置にあります。
万が一、頭髪用の育毛剤が目に入ってしまったら大変なことになりますよね。
そもそも眉毛用に作られていない
頭髪用の育毛剤は、そもそも眉毛や頭髪以外の部分に使用することを想定していないため、スプレータイプやジェットノズルタイプなど、眉毛に使用するには不向きです。
頭髪以外の部分に使って何か問題が起きてしまい、クレームの電話をしても、「そのような使い方は想定していません」と言われておしまいです。
眉毛専用の育毛剤であれば、成分はもちろん使い勝手も眉毛用に作られています。
眉毛を生やしたいのであれば、必ず専用の眉毛育毛剤を使いましょう。
ない眉毛を生やしたいなら「眉毛育毛剤」を
美容液と育毛剤の違い
眉毛の改善に使うアイテムとして、「眉毛育毛剤」と「眉毛美容液」があります。
どちらも眉毛を生やすアイテムではありますが、眉毛育毛剤は「ない眉毛を生やす、生えるのが遅いのを改善する」もので、眉毛美容液は主に「今ある眉毛のハリ・コシをよりよくするもの」と考えてよいと思います。
また、眉毛美容液はコスメなので気軽に買えるのに対し、「ミクロゲン・パスタ」や「メディケア ペレウス」などの眉毛育毛剤は第1類医薬品に指定されているものも多く、薬剤師との相談が必要になることがあります。
医薬品に指定された眉毛育毛剤だと、妊婦は使えないものもありますので、産後の抜け毛対策で利用したい方は気をつけてください。
生えてはくるけどなんだか弱々しい…という方は眉毛美容液、眉毛を抜きすぎてほとんど生えていない…という方は眉毛育毛剤を使いましょう。
筆タイプとクリームタイプ、お好みのものを
眉毛美容液、眉毛育毛剤には、筆やチップで眉毛に塗るタイプとチューブから出して眉毛に塗るタイプがあります。
自分が使い続けやすいものを選びましょう。
まつ毛にはNGのものも
眉毛は皮膚なのに対し、まつ毛はほとんど粘膜から生えています。
そのため、ほとんどの眉毛用美容液や育毛剤は、まつ毛には利用できません。
まつ毛には必ず「まつ毛用美容液」と書かれているものを利用しましょう。
逆に、まつ毛用美容液の中には眉毛に使えるものも販売されています。
一度でケアを終わらせたい!という方は、眉毛にも使えるまつ毛用美容液を検討してみてもいいかもしれませんね。